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自炊代行業者への判決について

2013年9月30日
東京地裁で             書籍を機械で読み込んで電子書籍にするいわゆる「自炊」と呼ばれる作業を代行していた東京都内の2つの業者に対し、電子化の作業を禁止する判決が出ました。

各方面で話題となった裁判ですが「自炊代行の何がいけないのか?」「自分の本をデジタル化して作家や出版社に不利益は生じないだろ?」といった疑問を持っている方が多いようです。

少し著作権のなかの複製権について考えてみたいと思います。

今回の場合は 個人が所有している(正式に購入した)書籍をデジタル端末で読めるようにデジタル化するために業者に依頼をした、という事です。

ここで複製権について問題があるか?ということなのですが
複製をする権利は現在個人使用に限って認められています。

個人所有する書籍を電子化する事は個人ではOKという事です。

しかし今回の場合は業者に対価を支払って複製を行なっているので これが複製権の侵害にあたる という解釈になった事と思われます。

自分の本を電子化して何が悪いのか?と思う方は多いでしょうが、悪いのではなく業者が複製したという事が法律に違反しているという事です。

別の考え方をしてみましょう。
電子化された本はPC,タブレット、スマートフォンと複数の端末にコピーすることが出来ます。
例えば家族4人で同じ本を端末に入れて持ち歩くことが可能です。

これを実際の書籍で行なうとうれば人数分の本の購入が必要になるという事です。

個人で電子化というと1つの複製と考えがちですが、複製は複製であって1か100かという数量の問題ではないという事です。

では電子化ではなく実際の本を複製すると考えたらどうでしょうか?
業者に依頼して100冊の複製本を作ってもらう、さすがにこれは駄目だろうな・・と想像できるはずです。

これと同じなのです。
問題は数や方法ではなく 電子化が複製にあたるという事に集約しています。

この複製権については音楽ソフト、CDやDVDにも同じ事が言えます。
現在CD/DVDは複製防止のコピーガードがかかっているものをデジタルデータとして取り込む事まで禁止されています。
近い将来書籍にも「この本はスキャンなどにより電子化する事を禁じます」というような文面が付くかもしれませんね。

ちなみにアナログレコードをCDやデジタルアルバムにしてくれる業者が個人レベルで全国で存在していますが、これも同じく複製権の侵害となるので注意が必要です。
中には丁寧にジャケットまでスキャンしてCDサイズに縮小してくれるという手厚い違法サービスを行なっている業者もあるようで困ったものです。

最後に
冒頭で触れた「自分の本をデジタル化して作家や出版社に不利益は生じないだろ?」という疑問についてですが、CDなどの場合、個人使用の範囲を超える複製権を許可する場合は出版社、レコード会社に許可を申請し、その対価については時価というのが実際のところです。
時価なので金額的なものは決まっていません。
誰の物を使うか?何に使うか?どのくらいの使用規模か?などによって様々ですが
おおよそ1曲40万円~と非常に高額です。

したがって複製によって作家に実際に不利益が生じるのではなく、本来複製する為にはそれ相当の料金が必要になるという事への損害賠償であると理解してよいのではないでしょうか?

この問題は今後も注目していきたいと思います。



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